3.
特定技能というのは???????
中小・小規模事業者をはじめとした人手不足は深刻化しており、我が国の経済・社会基盤の持続可能性を阻害する可能性が出てきているため、生産性向上や国内人材確保のための取組を行ってもなお人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野(=特定産業分野)において、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人を受け入れていく仕組みを構築するために特定技能制度が創設されました。
日本は、人材の確保が困難な一部の産業分野等における人手不足に対応するため、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人材を労働者として受け入れる新たな在留資格「特定技能」を2019年4月から創設しました。
令和5年12月の入管のデータによると特定技能の特定技能1号の人数は208,462人になりました。
特定技能のt特定技能1号の人数は2019年から急速に増加しています。
208,462人の特定技能者の中には、さまざまな国籍の人々が含まれています。特定技能の内定者の国籍情報については、下記の写真をご覧ください。
現在の特定技能内定者の主な国籍には、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、カンボジアなどがあります。
特定技能制度の運用状況を示す写真のデータによれば、2024年にはインドネシア、ミャンマー、カンボジアからの特定技能内定者が増加する見込みです。
(https://www.moj.go.jp/isa/applications/ssw/10_00179.html)
「技能実習」と「特定技能」の違い
特定技能と技能実習の制度の違いを表で比較することは、両者の目的や適用範囲を明確に理解するのに役立ちます。以下は、特定技能と技能実習の主な違いをまとめた表です。
特徴 | 技能実習 | 特定技能 |
---|---|---|
目的 | 技術移転による国際貢献 | 外国人労働力の受け入れと人手不足の補填 |
在留資格 | 技能実習生 | 特定技能1号・特定技能2号 |
業務内容 | 技術・技能の習得を目的とした実習業務 | 単純労働を含む幅広い業務が可能 |
転職 | 転職不可 | 特定の条件下で転職可能(同一職種・同一分野で) |
家族帯同 | 原則として家族帯同不可 | 家族帯同可能(特定技能2号の場合) |
実習期間 | 最長5年 | 最長5年(特定技能1号)、更新により延長可能 |
研修・教育 | 研修・教育プログラムが必要 | 特定技能の試験合格により、教育は省略される場合がある |
在留資格の取得方法 | 母国から日本に来て、技能実習生として入国 | 特定技能試験や日本語能力試験に合格することが必要 |
受け入れ業種 | 一部の業種(農業、建設業、製造業など) | 幅広い業種(例:ビルクリーニング、飲食料品製造、介護など) |
賃金 | 基本的には日本人労働者と同等(技能実習生の賃金は最低賃金) | 日本人と同等または同じ基準の賃金が期待される |
制度の運営主体 | 送り出し機関と受入れ機関 | 受入れ機関(企業や団体) |
技能実習と特定技能の違いのポイント
- 目的: 技能実習制度は国際貢献を目的とし、技術移転に重きを置いています。一方、特定技能は外国人労働力の受け入れを目的とし、実務労働に対応しています。
- 業務内容: 技能実習生は技術習得を目的とした業務が中心で、単純労働は認められていません。特定技能者は幅広い業務に対応し、単純労働も含まれます。
- 転職の可否: 技能実習生は転職ができませんが、特定技能者は同一職種・同一分野であれば転職が可能です。
- 家族帯同: 技能実習生は家族帯同が原則として認められていませんが、特定技能者は特定技能2号であれば家族帯同が可能です。
- 在留期間: 技能実習生は最長5年ですが、特定技能者は最長5年(特定技能1号)で、更新によりさらに延長が可能です。
このように、技能実習と特定技能の制度には明確な目的の違いがあり、それぞれの制度に応じた適用範囲や条件が設定されています。
特定技能制度の導入には、いくつかの重要な背景と目的があります。この制度は、外国人労働者を受け入れるための新しい枠組みとして、日本の産業界が直面する労働力不足に対応するために設けられました。以下に、特定技能制度の導入理由とその主な目的を説明します。
特定技能制度の導入理由
- 労働力不足への対応:
- 日本は高齢化社会が進行しており、労働力人口の減少が深刻な問題となっています。特に、建設業や介護業界など、一部の業界では人手不足が顕著です。特定技能制度は、これらの業界での労働力不足を補うために設けられました。
- 外国人労働者の受け入れの多様化:
- 従来の「技能実習制度」では、技術や技能の移転を主な目的としていましたが、特定技能制度は外国人労働者の受け入れを労働力の観点からも考慮した新たな制度です。これにより、幅広い業種での労働力不足に対応できます。
- スムーズな人材確保と制度の明確化:
- 特定技能制度は、労働力の需要と供給をより直接的に結びつける仕組みとして設けられています。具体的な職種や業務内容が明示され、必要な技能や条件も明確になっています。
特定技能制度の主な目的
- 産業界の人手不足を補う:
- 特定技能制度は、労働力不足が深刻な業界において、外国人労働者を受け入れることで人手不足を解消することを目的としています。特定の分野での技術者や労働者を受け入れることができます。
- 日本の経済成長を支える:
- 外国人労働者を受け入れることで、経済の成長を支えるとともに、産業の発展を促進します。特に、人手不足が経済活動に影響を及ぼしている分野での労働力確保が期待されています。
- 国際的な人材交流の促進:
- 特定技能制度は、外国人労働者が日本での仕事を通じて技術やノウハウを習得し、国際的な人材交流を促進することも目的としています。これにより、国際的なネットワークの拡大が期待されています。
- 安定した労働力の確保:
- 特定技能制度では、在留資格の更新が可能であり、安定的に労働力を確保することができます。特定技能1号では最長5年間の在留が認められ、特定技能2号ではさらに長期間の在留が可能です。
- 労働条件の改善:
- 特定技能制度は、外国人労働者に対しても適切な労働条件や待遇を提供することを目指しています。これにより、労働環境の改善と労働者の満足度向上が図られています。
特定技能制度の特徴
- 広範な業種:
- 特定技能制度は、ビルクリーニングや建設、自動車整備、飲食料品製造、介護など、多くの業種で外国人労働者を受け入れることができます。
- 技能試験と日本語能力試験:
- 特定技能1号では、技能試験や日本語能力試験の合格が求められます。これにより、受け入れた労働者の技能や日本語能力が一定の基準を満たしていることが確認されます。
- 転職の柔軟性:
- 特定技能1号では、同一職種・同一分野での転職が認められています。これにより、より適切な職場環境を見つけることが可能です。
- 家族帯同:
- 特定技能2号では、家族帯同が認められており、より長期的な労働者の受け入れが可能です。
特定技能制度は、日本の産業界が直面している労働力不足に対応するために設けられた制度であり、外国人労働者に対しても働きやすい環境を提供し、労働市場の柔軟性を高めることを目的としています。
特定技能の分野
特定技能外国人を受け入れる分野は、生産性向上や国内人材確保のための取組を行ってもなお、人材を確保することが困難な状況にあるため、外国人により不足する人材の確保を図るべき産業上の分野(特定産業分野)です。
具体的な特定産業分野については、「特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する基本方針について」及び「特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する方針について」(ともに2018年12月25日閣議決定、2022年4月26日一部変更)の中で次のとおり定められています。
2024年の特定技能1号の12分野
1.ビルクリーニングの特定技能1号分野
2.素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業の特定技能1号分野
1. 素形材製造業
素形材製造業の特定技能の仕事内容 :
- 金型の設計・製作: 精密な金型を設計し、製作します。これには、金型の仕様に基づいた設計図作成と金型の製造が含まれます。
- 鋳造・鍛造作業: 鋳造や鍛造によって金属製品を作成します。これには金属の溶解、型に流し込み、冷却・固化などの工程が含まれます。
- 加工・組立: 金属部品の加工、組立を行います。機械による切削、穴あけ、研磨などが含まれます。
要求される技能:
- 金型製作技術: 金型の設計・製作に必要な専門的な技術が求められます。
- 鋳造・鍛造技術: 鋳造や鍛造のプロセスに関する知識と技術が必要です。
- 加工技術: 機械による加工技術や部品の組立に関するスキルが求められます。
2. 産業機械製造業
産業機械製造業の特定技能の仕事内容 :
- 機械設計: 産業機械の設計を行います。設計図に基づいた機械の仕様を決定し、製品の機能や性能を設計します。
- 機械の組立・調整: 設計に基づいて機械を組み立て、調整を行います。機械の動作確認や調整も含まれます。
- 保守・修理: 機械の定期的な保守や故障時の修理を担当します。機械の状態を維持し、安定稼働を確保します。
要求される技能:
- 機械設計技術: 産業機械の設計に関する技術と知識が必要です。
- 組立・調整技術: 機械の組み立てや調整に関するスキルが求められます。
- 保守・修理技術: 機械の保守や修理に関する専門的な技術が必要です。
3. 電気電子情報関連製造業
電気電子情報関連製造業の特定技能の仕事内容 :
- 電子機器の製造: 電子機器や部品の製造を行います。基板の組み立てや部品の実装などが含まれます。
- 電気機器の組立・テスト: 電気機器の組立や機能テストを行います。電気回路のチェックや動作確認も含まれます。
- 情報機器の製造・保守: 情報機器の製造や保守を担当します。ソフトウェアやハードウェアのチェック、トラブルシューティングが含まれます。
要求される技能:
-
- 電子機器製造技術: 電子機器の製造や部品実装に関する技術が必要です。
- 電気機器の組立・テスト技術: 電気機器の組立やテストに関するスキルが求められます。
- 情報機器の保守技術: 情報機器の保守やトラブルシューティングに関する知識と技術が必要です。
3.建設の特定技能1号分野
建設の特定技能の仕事内容 :
- 基礎工事:
- 掘削作業: 建物の基礎を作るために、地面を掘る作業を行います。
- 杭打ち: 建物の安定性を確保するために、杭を打ち込む作業を行います。
- コンクリート打設: 基礎部分にコンクリートを流し込み、固める作業を行います。
- 鉄筋工事:
- 鉄筋の組立: 建物の強度を確保するために、鉄筋を組み立てる作業を行います。
- 鉄筋の加工: 鉄筋のカットや曲げなどの加工作業を行います。
- 型枠工事:
- 型枠の設置: コンクリートを流し込むための型枠を設置する作業を行います。
- 型枠の撤去: コンクリートが固まった後、型枠を取り外す作業を行います。
- 内装工事:
- 壁の施工: 壁の下地作りやボードの取り付け、仕上げ作業を行います。
- 床の施工: 床材の取り付けや仕上げ作業を行います。
- 天井の施工: 天井の下地作りや仕上げ作業を行います。
- 外装工事:
- 外壁の施工: 外壁材の取り付けや仕上げ作業を行います。
- 屋根の施工: 屋根の材料を取り付ける作業を行います。
- 設備工事:
- 配管工事: 水道管や排水管の設置作業を行います。
- 電気配線工事: 電気配線や設備の設置作業を行います。
- 空調設備の設置: 空調設備の設置や調整作業を行います。
- 修繕・改修工事:
- 補修作業: 既存の建物や設備の補修や修理を行います。
- 改修工事: 建物の改修やリフォームを行います。
要求される技能:
- 基礎工事の技術: 掘削やコンクリート打設などの基礎工事に関する技術が必要です。
- 鉄筋工事の技術: 鉄筋の組立や加工に関する知識と技術が求められます。
- 型枠工事の技術: 型枠の設置や撤去に関する技術が必要です。
- 内装工事の技術: 内装の施工に必要な技術や知識が求められます。
- 外装工事の技術: 外壁や屋根の施工に関する技術が必要です。
- 設備工事の技術: 配管、電気配線、空調設備などの設置に関する技術が求められます。
- 安全管理: 建設現場での安全作業を確保するための知識と技能が必要です。作業手順の理解や安全対策の実施が求められます。
4.自動車整備の特定技能1号分野
自動車整備の特定技能の仕事内容 :
- 定期点検:
- オイル交換: エンジンオイルやその他の液体(ブレーキ液、冷却液など)の交換作業を行います。
- タイヤ点検・交換: タイヤの磨耗状況を確認し、必要に応じて交換やバランス調整を行います。
- ブレーキシステムの点検: ブレーキパッドやブレーキディスクの状態を確認し、必要な整備を行います。
- 故障診断:
- エンジン診断: エンジンの動作や性能に問題がないかを診断し、必要な修理を行います。
- 電気系統の診断: バッテリーや配線、センサーの状態を確認し、故障があれば修理します。
- トランスミッションの診断: トランスミッションの問題を診断し、修理や調整を行います。
- 修理作業:
- エンジンの修理: エンジン内部の部品の交換や修理を行います。
- トランスミッションの修理: トランスミッションの部品を修理または交換します。
- サスペンションの修理: サスペンションシステムの部品を修理または交換します。
- 部品の交換:
- エアフィルターや燃料フィルターの交換: エンジンの効率を保つために、フィルター類の交換を行います。
- バッテリーの交換: 効率的な電力供給のためにバッテリーの交換を行います。
- 整備記録の管理:
- 作業記録の記入: 整備作業の内容や部品の交換履歴を記録します。
- 車両の整備履歴の管理: 車両ごとに整備履歴を管理し、次回の点検や整備の参考にします。
要求される技能:
- 自動車整備技術: エンジン、トランスミッション、ブレーキシステム、サスペンションなど、自動車の主要なシステムに関する技術と知識が必要です。
- 故障診断技術: 自動車の問題を診断するための技術が求められます。専用の診断機器やテスターの使用方法についての知識が必要です。
- 修理技術: 部品の修理や交換に関する技術が必要です。精密な作業と正確な修理が求められます。
- 安全管理: 自動車整備作業を行う際の安全管理についての知識が必要です。適切な工具の使用や作業環境の安全確保が求められます。
- 顧客対応: 顧客とのコミュニケーション能力も重要です。整備内容や費用についての説明、顧客からの質問に対応する能力が求められます。
自動車整備分野では、整備士としての専門的な技術が必要であり、自動車の安全性と性能を維持するために重要な役割を担います。特定技能1号を通じて、外国人労働者が日本の自動車整備業界で活躍することが期待されています。
7.特定技能1号の農業分野
農業の特定技能の仕事内容 :
- 作物の栽培:
- 種まき・植え付け: 作物の種をまいたり、苗を植え付けたりします。作物の種類や栽培方法に応じた適切な作業が求められます。
- 水やり: 作物の成長に必要な水分を供給します。手動または自動灌漑システムを使用します。
- 施肥: 作物の成長を促すために、肥料を適切に施します。肥料の種類や量に関する知識が必要です。
- 病害虫の管理:
- 病害虫の予防: 作物に害を及ぼす病害虫を予防するために、農薬や他の対策を講じます。
- 治療: 病害虫が発生した場合、適切な治療方法を用いて問題を解決します。農薬の使用や病害虫の駆除方法に関する知識が必要です。
- 収穫作業:
- 収穫: 成熟した作物を収穫し、品質を確認します。収穫のタイミングや方法が作物によって異なります。
- 選別・分別: 収穫した作物を選別し、品質に応じて分別します。良品と不良品の選別作業が含まれます。
- 農地の管理:
- 耕作: 農地を耕して、作物が育ちやすい状態に整えます。土壌の準備や改良が含まれます。
- 除草: 作物の周囲の雑草を取り除き、作物が健康に育つ環境を整えます。
- 整地: 農地を整地し、作業しやすい状態を維持します。
- 農業機械の操作・保守:
- 機械操作: トラクターやコンバインなどの農業機械を操作し、作業を効率的に行います。
- 保守・点検: 農業機械の定期的な点検や保守作業を行い、正常に動作するようにします。
- 収穫後の処理:
- 洗浄・乾燥: 収穫後の作物を洗浄し、乾燥させる作業を行います。
- 保管: 作物を適切な条件で保管し、品質を維持します。
要求される技能:
- 農業技術: 作物の栽培に関する基本的な技術や知識が必要です。種まき、施肥、水やり、病害虫管理などの技術が含まれます。
- 農業機械の操作: トラクターや収穫機などの農業機械の操作技術が求められます。機械の使い方やメンテナンスに関する知識が必要です。
- 病害虫管理: 作物の病害虫を管理するための知識と技術が必要です。農薬の使用方法や病害虫の識別が求められます。
- 体力と耐久力: 農作業は体力を必要とするため、一定の体力と耐久力が求められます。
- 安全管理: 作業中の安全管理に関する知識が必要です。農業機械の使用や農薬の取り扱いにおける安全対策が含まれます。
農業分野では、作物の栽培から収穫、病害虫の管理、農業機械の操作まで幅広い業務が含まれます。特定技能1号を通じて、外国人労働者が日本の農業分野に貢献し、農作業の効率化や品質向上に寄与することが期待されています。
8.特定技能1号の宿泊分野
宿泊の特定技能の仕事内容 :
- フロント業務:
- チェックイン・チェックアウト: お客様の到着時にチェックイン手続きを行い、出発時にはチェックアウトの手続きを行います。
- 予約管理: 予約の受付や確認を行い、空室状況の管理をします。
- 顧客対応: お客様からの問い合わせやリクエストに対応し、必要な情報やサービスを提供します。
- 客室管理:
- 清掃: 客室の清掃を行い、ベッドメイキングやバスルームの清掃を含みます。部屋を清潔で快適な状態に保ちます。
- 備品の管理: 客室内の備品やアメニティのチェックと補充を行います。
- レストラン業務(宿泊施設内):
- 朝食サービス: 宿泊客に対して朝食を提供する業務を担当します。
- ダイニングサービス: 宿泊施設内のレストランでの食事サービスや、バンケットの準備・提供を行います。
- 施設管理:
- 設備の保守管理: 宿泊施設内の設備や施設の点検、保守作業を行います。故障や問題が発生した場合の対応も含まれます。
- 安全管理: 宿泊施設内の安全を確保するため、消火器の点検や避難訓練などの安全管理業務を行います。
- お客様サービス:
- リクエスト対応: お客様からの特別なリクエストや要望に応じて、できる限り対応します。
- トラブル対応: お客様の滞在中に発生するトラブルやクレームに対して、迅速かつ適切に対応します。
- 宿泊プランの提案:
- プラン説明: 宿泊プランやサービス内容について説明し、お客様に適切なプランを提案します。
- 観光情報の提供: 周辺の観光地やアクティビティの情報を提供し、旅行プランのサポートを行います。
要求される技能:
- 顧客対応技術: お客様に対する丁寧で親切な対応が求められます。コミュニケーション能力やサービス精神が重要です。
- フロント業務の知識: チェックイン・チェックアウトの手続きや予約管理の技術が必要です。
- 清掃技術: 客室や施設の清掃に関する知識と技術が求められます。効率的な清掃方法や衛生管理についての理解が必要です。
- 設備管理技術: 設備の点検や保守に関する技術が求められます。設備のトラブル対応や修理に関する知識が必要です。
- 多言語対応: 多国籍の顧客に対応する場合があるため、英語やその他の言語のスキルがあると役立ちます。
- 安全管理: 宿泊施設内での安全を確保するための知識と技術が必要です。安全規則の理解や緊急対応能力が求められます。
宿泊分野では、顧客に対するサービスの質を高めるために、さまざまな業務を担当します。特定技能1号を通じて、外国人労働者が日本の宿泊業界で活躍し、顧客満足度の向上やサービスの品質改善に寄与することが期待されています。
造船・舶用工野の特定技能の仕事内容 :
- 船舶の製造:
- 部品の組立: 船舶の構造部品や機器の組立作業を行います。鉄鋼部品や合成素材の組み立てが含まれます。
- 溶接: 船体やその他の部品を溶接して接合します。溶接技術や機械の操作が必要です。
- 塗装: 船体や部品に防錆塗料を塗布し、耐久性を向上させます。
- 船舶の修理・メンテナンス:
- 故障の診断: 船舶の故障や問題を診断し、修理の計画を立てます。
- 修理作業: 機械や設備の修理、交換を行います。エンジンや電気系統の修理が含まれます。
- 定期点検: 定期的な点検作業を行い、船舶の状態を確認し、問題が発生する前に対処します。
- 船舶の組立・設置:
- 機器の取り付け: エンジン、発電機、ポンプなどの機器を船舶に取り付けます。
- 配管・配線: 船舶内部の配管や配線を設置し、機器間の接続を行います。
- 設計・製図:
- 設計図の作成: 船舶や海洋構造物の設計図を作成し、製造や組立の基準を示します。
- 製図の確認: 設計図に基づいて製造や組立が行われているか確認します。
- 品質管理:
- 品質チェック: 製造や修理作業の品質をチェックし、基準を満たしているか確認します。
- 試験: 完成した船舶や部品の試験を行い、動作確認を行います。
- 安全管理:
- 作業環境の安全確保: 作業環境の安全を確保し、事故や災害を防ぐための対策を講じます。
- 安全教育: 作業員に対して安全教育を行い、事故の防止に努めます。
要求される技能:
- 造船技術: 船舶の製造、修理、メンテナンスに関する基本的な技術と知識が必要です。特に、溶接、塗装、配管、配線の技術が求められます。
- 機械操作: 機械や工具の操作技術が必要です。特に、溶接機、塗装機器、試験機器の操作経験が重要です。
- 設計図の理解: 設計図や製図を読み解く能力が求められます。設計図に基づいて作業を行うための理解力が必要です。
- 品質管理: 製品や作業の品質を確保するための技術と知識が必要です。品質チェックや試験のスキルが重要です。
- 安全管理: 作業環境での安全を確保するための知識と技術が求められます。安全対策や緊急対応のスキルが必要です。
- コミュニケーション能力: 作業チームや他の部門とのコミュニケーション能力が重要です。指示や報告を正確に行う能力が求められます。
造船・舶用工業分野では、船舶や海洋構造物の製造から修理、メンテナンスまで幅広い業務が求められます。特定技能1号を通じて、外国人労働者がこの分野で活躍し、日本の造船業界の品質向上や効率的な作業に寄与することが期待されています。
11.特定技能1号の電気・電子分野
電気・電子の特定技能の仕事内容 :
- 電気機器の製造:
- 部品の組立: 電気機器や電子機器の部品を組み立て、機器を完成させます。基板のはんだ付けや配線作業が含まれます。
- 機器のテスト: 製造した電気機器や電子機器の動作テストを行い、正常に機能するか確認します。
- 電気設備の設置:
- 配線工事: 建物内の電気配線を行い、電気設備や機器を設置します。電気配線の図面を基に作業を進めます。
- 機器の取り付け: 照明器具、コンセント、スイッチ、電気パネルなどの電気機器を取り付けます。
- 電気設備の保守・点検:
- 定期点検: 電気設備や機器の定期的な点検を行い、正常な状態を維持します。
- 予防保守: 故障を防ぐための予防保守作業を行います。設備の劣化や損傷を早期に発見し、対策を講じます。
- 修理作業:
- 故障診断: 電気機器や電子機器の故障原因を診断し、修理方法を決定します。
- 修理・交換: 故障した部品や機器の修理や交換を行います。必要に応じて、機器を分解し、部品を交換します。
- 電気安全管理:
- 安全対策: 作業中の安全を確保し、電気事故を防ぐための対策を講じます。安全規則に基づいて作業を進めます。
- 緊急対応: 電気事故やトラブルが発生した場合の緊急対応を行います。迅速に問題を解決し、安全を確保します。
- 電子機器の設置・保守:
- 設置作業: 電子機器の設置作業を行い、適切に機器を取り付けます。
- 保守・修理: 電子機器の保守作業や故障修理を行います。ソフトウェアのアップデートや調整も含まれます。
要求される技能:
- 電気技術: 電気機器の設置、配線、保守に関する基本的な技術と知識が必要です。電気回路や配線の理解が求められます。
- 電子技術: 電子機器の製造や修理に関する技術が必要です。基板のはんだ付けや回路の設計・修理スキルが重要です。
- 機器のテスト: 製造や修理後の機器のテスト技術が必要です。動作確認や問題の診断能力が求められます。
- 安全管理: 電気作業に関する安全規則の理解と、作業中の安全確保が求められます。事故やトラブルへの対応能力が重要です。
- 故障診断: 故障の原因を迅速に診断し、適切な修理方法を決定する能力が必要です。
- コミュニケーション能力: 作業チームや他の部門との連携が必要です。指示や報告を正確に行う能力が求められます。
電気・電子分野では、電気機器や電子機器の安全な運用とメンテナンスが求められます。特定技能1号を通じて、外国人労働者がこの分野で活躍し、日本の電気・電子産業に貢献することが期待されています。
特定技能1号は12分野で受入れ可。2023年8月31日の関係省令施行により、特定技能2号の受入れ分野は下線の11分野(介護以外の特定産業分野)において受入れ可能になりました。
※分野別の詳細はこちら
※2022年4月の閣議決定及び同年5月の関係省令施行により、「素形材産業」、「産業機械製造業」及び「電気・電子情報関連産業」の3分野が統合され、「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」に一本化されました。
令和6年3月29日閣議決定によると、特定技能制度の対象分野の追加があります。
①自動車運送業分野
自動車運送業分野の特定技能の仕事内容 :
- 運転業務: トラックやバスなどの運転業務を担当します。荷物の輸送、乗客の輸送など、運転に関する全般的な業務が含まれます。
- 物流管理: 運送業務に関連する物流管理や配送スケジュールの調整なども含まれます。効率的なルート計画や配送の最適化が求められます。
- 車両管理: 車両の点検、保守、簡単な修理作業を行い、安全な運行を確保します。
要求される技能:
- 運転技術: 運転に関する専門的な技能が必要です。日本の道路交通法や運転マナーについての理解が求められます。
- 物流知識: 効率的な配送や物流管理に関する知識が求められます。
- 車両保守: 車両の基本的な点検やメンテナンス技術が必要です。
②鉄道
鉄道分野の特定技能の仕事内容 :
- 運転業務: 鉄道車両の運転業務を担当します。乗客や貨物の安全な輸送を行い、鉄道の運行管理に関わります。
- 車両管理: 鉄道車両の点検、保守、修理を行います。車両の状態を維持し、運行に支障がないようにするための作業が求められます。
- 駅務: 駅での乗客対応、切符販売、ホームの管理などを行います。駅の安全管理や顧客サービスが含まれます。
- 信号業務: 鉄道の信号システムの運用や管理を担当します。信号機の操作やトラブルシューティングが含まれます。
要求される技能:
-
- 運転技術: 鉄道車両の運転に関する専門的な技能が必要です。運行ルールや安全基準に従った運転が求められます。
- 保守・修理技術: 鉄道車両や設備の点検・保守・修理に関する技術と知識が必要です。
- 駅務スキル: 駅での顧客サービスや業務運営に関するスキルが必要です。
- 信号システムの知識: 鉄道信号システムの運用に関する理解と操作技術が求められます。
③林業
林業の特定技能の仕事内容 :
- 伐採: 樹木の伐採作業を行います。森林内の木々を適切に伐採し、森林の管理と保護に寄与します。
- 造材: 伐採した木を材木として加工する作業を行います。木材のサイズや品質に応じた加工が必要です。
- 植樹: 新しい樹木の植え付けを行います。森林再生や育成のために、適切な場所に樹木を植える作業を担当します。
- 森林管理: 森林の健康状態を維持するための管理業務を行います。病害虫の防除や森林の育成、間伐作業などが含まれます。
要求される技能:
- 伐採技術: 樹木の伐採に関する専門的な技術が必要です。安全に効率的に作業を行うための知識と技術が求められます。
- 造材技術: 伐採した木を適切に加工する技術が求められます。材木の用途に応じた加工が必要です。
- 植樹技術: 樹木の植え付けや森林の育成に関する知識が必要です。適切な植樹方法や森林の管理技術が求められます。
- 森林管理: 森林の健康を維持するための管理業務に関する知識が必要です。病害虫の防除や森林の適切な管理方法についての理解が求められます。
④木材産業
木材産業の特定技能の仕事内容 :
- 木材加工: 木材を加工して製品を作る業務です。具体的には、木材の切断、削り、研磨、組み立てなどを行います。
- 木材の選別と管理: 木材の品質を評価し、適切な用途に応じて選別・管理します。木材の保管や乾燥も含まれる場合があります。
- 木工製品の製造: 家具や建材などの木工製品を製造する業務です。設計図に基づいて製品を組み立て、仕上げます。
- 木材の塗装・仕上げ: 木材や木工製品に塗装や仕上げ作業を行います。耐久性や美観を保つための作業が含まれます。
要求される技能:
- 加工技術: 木材を適切に加工するための技術が必要です。精密な作業や加工機械の操作に関する技能が求められます。
- 木材の知識: 木材の種類や特性に関する知識が必要です。適切な木材選びや管理、取り扱いが求められます。
- 製品製造技術: 木工製品の製造に関する技術が必要です。設計図に基づいた正確な作業や組み立て能力が求められます。
- 塗装・仕上げ技術: 木材や製品に適切な塗装や仕上げ作業を行うための技術が必要です。美観と耐久性を保つための技能が求められます。
これらの追加分野は、日本の産業界の多様なニーズに対応するために設けられており、それぞれの業界でのスムーズな業務遂行と効率的な運営に寄与することが期待されています。特定技能1号の外国人労働者は、これらの新たに追加された分野で、専門的な技能や知識を活かして日本の各業界で貢献することができます。
当社は「特定技能」に特化した人財の育成・紹介を行っています!
株式会社アジア人材紹介センター
① 支援している特定技能の職種・分野
特定技能1号の職種・分野:
- ビルクリーニング
優秀な技能実習生が特定技能に移行し、内定者がいます。これまで合計6年間勤務しています。 - 素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業
優秀な技能実習生が特定技能に移行し、内定者がいます。これまで合計9年間勤務しています。 - 建設
優秀な技能実習生が特定技能に移行し、内定者がいます。これまで8年間勤務しています。 - 自動車整備
優秀な技能実習生が特定技能に移行し、内定者がいます。これまで8年間勤務しています。 - 飲食料品製造業1年間の技能実習生としての経験を積み、その後頑張ってSSW(スクールソーシャルワーカー)資格を取得しました。これまで5年間勤務しています。
- 外食
母国でSSW(スクールソーシャルワーカー)や国際交流基金の日本語基礎テストに合格後、面接を受けて、現在約3年間勤務しています。 - 農業
母国でSSW(スクールソーシャルワーカー)や国際交流基金の日本語基礎テストに合格後、面接を受けて、現在約3年間勤務しています。
弊社では現在支援している特定技能は特定技能1号のみですが、特定技能2号の支援も可能です。
②支援している特定技能の地域 :
・関東方面特に埼玉県
・関西方面(大阪、兵庫)